2014.09.09 今日が中秋の名月、スーパームーンと聞いて。
超ss
※注意;家三が、太陽と月の神様、死ネタ。
―逆光―
太陽の神様と月の神様が、ある日喧嘩をしました。
月の神様は、私は衛星だから、太陽に適う筈がないと言いました。
周りのお星様が、キラキラと語りかけました。
しかし、何千何百何億、数えきれない全てが太陽を中心にして廻っているのです。
月の神様が廻るのは、ただ1つの星だけです。
太陽の神様は、月の神様が、ただ一つの星の夜を照らす姿に恋をしていました。
それは暗闇に、煌々と照るのです。
皆が、美しいと感嘆します。
太陽の神様は月の神様と、星を護りたいと思っていました。
その星には、神はあまつ、何にもなり切れない人々が無数に居ました。
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「三成、死ぬな!お前が死んだら、この国の夜はどうなる!」
それまで死闘を繰り広げていた相手が崩れ落ち、膝をついた月に寄って来ました。
「代わりを…」
「お前じゃなきゃ駄目だ!」
相変わらず熱い、太陽の手に、力の入らない手を握られます。
「私が太陽を屠れる筈が無かったのだ。」
私の光は、太陽の輝きを反射している。
私は、お前が居ないと役目は無い。
そう、小さな声で呟きました。
月の神様からは、神気が抜けて、青白いそれは、吹き抜ける風のような速さで、次の者を探しに行きました。
月の神様が目を閉じる時に、太陽の神様が、光を無くして暗くなっていくのが見えました。
私の形を様々に変えていた光は、最期は、私に照る事さえも許さないのだな…月は薄れゆく意識の中でそう思いました。
「お前を照らしたかった。
お前だけを。」
もう、届きません。
太陽の神様は、役目を放棄しました。
太陽の神様からも、神気が抜け、走り抜けました。
太陽の神様は、莫大に崇められていたので、違う神格を賜りました。
月が廻っていたこの星の神様でした。
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太陽は、とある國で、人は恋をする事を恐れ、真っ白な大犬に神気を宿しました。
月は、とある國で、独りでは無く、沢山の人々に役目を与えました。
end.
笑う所は一切無い筈です、一応。