※女体化。キャラ崩壊(大)。よくある話し。























ーHappyEND探しー


「女になる薬?」

「そうよ、そう。これで、徳川を女にして、豊臣の子を作りやれ。」

小瓶を見せて、吉継は至極真面目に言う。

「家康を騙すのか?」

純粋な目が、他の突っ込み所を無視して、吉継を射抜く。

「…竹中殿がな、申しておった。豊臣の為よ。」

「そうか。」

奴が女になるなど気持ち悪いと思いながら、半兵衛様と刑部の言う事ならばと、三成はすんなりのみこんだ。
妄信とは、かように恐ろしい。

「飲み物に混ぜると良かろ。丁度、良い酒がある。」
 
「私が、家康に?」

半兵衛様に仰せつかったのなら、任務を確実に終わらせなければいけない!と、三成は、部屋を出た。

吉継は、包帯まみれの拳を痛いくらいに握った。
暗い部屋に光る水晶の一つに、布を被せる。


「家康!」

「なんだ、三成?」

話しかけられるなんて、珍しい事も有るもんだと思い、家康は胸をはずませた。

「今宵、私の部屋に来い。」

「どうしたんだ?」

「刑部から酒を貰った。」

「分かった!」

絆が追いついてくれたのか!家康の心は幸せでいっぱいだった。
夜まで終始、笑顔が絶えない程に。

「三成」

部屋の中には、盆の上に酒瓶が置かれていた。
そして、盃が2つ。

三成は、その前に正座をして、相変わらず不機嫌そうな顔をしていた。
 
前に座すると、酒を注がれた盃を出される。

「…」

三成は飲まないのか?これは毒か?

盃を受け取ってから、暫く時間が流れる。
何より、正直な三成の顔が、飲むなと語っていたからだ。

「家康、やはり、茶を持って来る。」

手に受け取ったこれはやはり毒か?三成がワシに毒を盛るのか?

「いや、語るなら酒の方が気がほぐれるだろう。酒でいいよ。」

笑うと、盃の中の酒を口に入れる。

三成の目が大きく見開いた。

瞬時に、唇を重ねられ、口に入った酒を、喉に落ちる前に、全て吸い取られた。

三成の喉がコクリと鳴る。

何が起こったか理解し、吐かせなければ!中和させなければ!と、家康は、ガバッと動く。

「待て!毒ではない。」

袖を掴まれ、家康は、膝立ちになった歩みを止めた。

「どう言う事だ?」

三成を凝視する。

ひと回り小さく縮み、長いまつ毛がいつもより長くなり、銀色の髪の毛も、いつもより長く輝いているような…
何と言うか、この世の者ではないように輝き、艶めかしいのですが…

「こう言う事だ。」
 
「みっ、三成!どういう!分からんのだが!天女になる薬?ワシに飲ませてどうする気だったんだ!」

と言うか、ワシら初チューした?しかも濃厚な。しかも三成から。

「女になるらしい。それを、貴様に飲ませろと言われたのだ。」

女!三成、今女なのか!
藤色の着流しの胸元を凝視する。
あ、ワシ死にそう。

「なぜなんだ?(キリッ)」

「貴様を女にして、豊臣の子を孕ませると言っていた。」

「それは…」

三成が…やる気だったんでしょうか?
すごく、嫌な図を想像してしまったのだが、頭の深部に閉まっておこう。

「貴様に何も言わずに飲ませようなど、卑劣な真似をしてすまない。何もなければ、一昼夜で元に戻るらしい。」

そうか、きっとまた、『豊臣の為』に釣られたんだな。
結局、出来なかったし、葛藤が有ったのだろう。可哀想に。

「貴様も飲め。」

感慨に耽っている所へ、カウンターをくらう。

「何故ワシも!?」

「だから、豊臣の子を…」

「それは、三成がワシに種付けしろと言う事だったんじゃないのか?」

「なに!気持ち悪い!!誰が貴様など抱くか!」

え…いや、聞こえなかった事にしよう。

「豊臣の女性にワシをあてがえば、ワシが女にならなくても、同じ事じゃないのか。」

もっともだが、BASARA界に居なくないかと思っていたが、タブーなので口に出さない。

「三成以外に他に誰が居るんだ?」

「秀吉様や、半兵衛様や…!恐れ多い!!あ、だが、今の私なら!懐妊したら迷惑がかかるだろうが、子を産んだら元に戻るのだろうな。」

顔を上げて家康と目が合う。
色々思う事があり真顔になっていた家康は微笑んだ。

三成は、気付いた。
今の自分に迫っている危機に。

相手の自重しない股間を凝視し、更に血の気が引く。


「ま、待て、ま…」

キラキラ光って見える家康に口付けられ、抱きしめられた時に感じた雄の臭いに、まるで酔ったようにフラフラする。

「貴様、これが逆だったら、私に抱かれていたか?居ないだろう!私の矜持を考えろ!」

ハアハアと、酸素を求めて荒く息をつきながら言う。

「三成、今女人なんだろ。ワシは女だろうが男だろうが、三成なら関係ないし、女の方が、痛くないと思う。それにな…今しかチャンスがないと思うんだ。」

真面目に言う事なのか。

「大丈夫だ。痛くしない。」

「痛いに決まっているだろう!と言うか、巫山戯るなぁああ……」



END


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吉継さんは、沢山あるうちのパラレルワールドの中の一つを知っていて実行してるか、同じ時間軸をループしてるかで、この行動に出てみた設定。