ー疲労よりもー


今日も1日、疲れましたなあ。

新体制になり、自分もある程度の地位になり、やる事は山積み。病み上がり。

アラシヤマは、自室に戻ると、フラフラと倒れてしまいそうな感覚に陥った。

今すぐ、お風呂に入って、寝たい。
それを楽しみに、今日1日頑張っていたくらいだ。

そんな願いも虚しく、携帯からいつもの着信音が聞こえた。

はあ。

己は、何かを強く望んでもなかなか叶わない星の下へ産まれてきたのかと、時たま思う事がある。

「へえ、どちらさんどす?」

「画面見ればわかるだろ?」

「わて、今日は疲れてますのや。」

夜に着信があるときは、決まって、それの合図。

いや、その行為自体は好きだ。
妊娠する心配も配も無いし、
お互いに欲求も消化

お友達やから。

ホモ軍団と言われるこの渦中で、自分は頑なにノーマルだった。
実力があったので、そういられた。
でも、始めて出来たお友達やからなあ。

,,,。

あ、わては何を思っとりますんやろ。
いよいよ疲れとりますわ。

だから、今日は,,,

あれ?

「シンタローはん?」

「別に、スルなんて言ってねーだろ。」

何だか不機嫌になってる。

「へえ。何の用どすか?」

電話は
切られてしまう。

意味が分からへんわ。

アラシヤマはタオルを用意し、浴室に入る。

はよぉ寝よ。



end