他とは違う次元の話しです。
R18注意
濡れ場的な物を書いてみたかった。
注意。
任務の時は標準語も喋ります。
お姫様ポジション
ok?
↓
― target ―
ターゲットは、ホモセクシャルだった。
それも、絶世の美少年しか喰わないそうな。
残虐非道の殺し屋集団が、自分に適任だと与えた任務は、ターゲットが悦に浸った所を燃やし、ゆっくり苦しみながら殺す事だった。
今日がその日。
今まで、こうして燃やして来たのは一人や二人じゃない。
慣れていた。
高層なホテル。
外には、宝石を散りばめたような夜景が広がる。
大きなベッド。
ターゲットは自分の棺桶だとも知らずに。
この部屋のスプリンクラーは作動しないように仕掛けて有る。
低温でじっくり焼き、周りの炎は相殺する。
「君みたいな美しい子と知り合えて、僕はついているよ。」
「そうですね。」
初老の男は、立っている自分を引き寄せる。
身なりの高潔な人物だ。
シャワーを浴びて来て、丸腰な所を仕留めようと考えていた。
「お先にシャワーを・・・」
「!?」
バチバチッと音がして、
目の前が白くなり、意識がなくなる。
反射も取れなかった。
気が付いたら、ベッドの上で、手足をベッドの四方に結ばれ、肢体をさらけ出した状態にされていた。
最悪な事に真裸で。
「思った通り、とても綺麗だよ。」
「!?」
少し身体に手が触れただけなのに、過剰に反応してしまう。
熱くて、痒くて、
見れば、あそこも勃って露を零している。
「何を…した?」
「薬を飲ませただけだよ。」
男は笑う。
その薬で、頭が朦朧とするせいか、
身体が変になっているのか、
スタンガンを押し付けられたせいか、
発火が出来ない。
出来たとしても、動けない。
確実に殺らなくては殺られる。
ターゲットが近付かないとダメだ。
考えていると、近付いてきて、胸の突起を愛撫される。
嫌悪感と悔しさで唇を噛み締める。
「綺麗だよ。」
ゾッとしていると、指が下半身を弄り、
自分の先端から流れたものを塗られた後腔は侵入を許す。
「っ …、やめ」
指を二本に増やされて、出し入れされる。
「痛い、…っ、んっ」
薬のせいで、気持ちよくて堪らない。
声が漏れないように、必死で口を結ぶ。
どの位そうされていただろう。
「欲しいだろ?」
すっかり緩くなったそこに、
自分のモノを、あそこにあてがわれる。
動けなかった。
メリッと、身体が開かれ、沈められる感覚に、目を強くつむる。
発火、発火と思うが、やはり出来ない。
と、
男が自分に倒れ込んだ。
目を開けて見ると、頭に弾痕と流血。
一発で亡くなっている。
サイレンサー付きの拳銃を発砲した人物は、
自分が一番会いたくない相手だった。
「何してんだよ!」
シンタローが怒鳴っている。
お前こそ、ここで何をしてるんや!?
聞きたいが、言葉が出ない。
パクパクと開いた口からは、相変わらず、ハアハアと、荒い息が出る。
シンタローは、近付いてきて来て、ターゲットを自分の上から蹴り飛ばす。
「行くぞ」
行くって?出来たらしてるし!
ガチャンと、自分を繋ぐロープと鎖を引っ張り、無理だと知らせる。
怖い顔をしていたシンタローは、それを見て赤面する。
マジマジとあられもない姿を見られているが、この際どうでもいい。
早急に、薬で浮かされた熱を吐き出したい。
あの男、絶対普通の量を使っていない。
シンタローは、繋がれたロープをほどきながら言う。
「発火できねーの?」
アラシヤマは頷いた。
それどころか、荒い呼吸が漏れるだけで、まともに喋れない。
手足を自由にされる。
自分で慰めて熱を吐き出さないと動けない。
一刻も早く、シンタローに出ていって欲しい。
身振りで何とか合図をする。
だが、シンタローは、アラシヤマに乗ったまま、自分のものを慣らされていたアラシヤマにあてがった。
「な!にする気や、アホ…っ!」
抵抗できない身体に、
ゆっくり、沈められる。
先程の男性とは比べ物にならない質量を堪える。
「あっ、あ!…」
涙でぐちゃぐちゃの顔を指で撫でられ、唇を重ねて塞がれる。
全部沈められ、抜き差しされると、
気持ちよさで何も考えられなくなる。
「あ、んっ、あ …」
嬌声しか出てこない。
気をやりそうになる。
「さっきの野郎に挿れられたのかよ?」
シンタローは突きながら聞いてくる。
「い…から、もっと」
早く出させてと懇願する顔が扇情的で息をのむ。
シンタローは、あのアラシヤマと繋がっていると言う事が、脳の芯が歓喜で痺れたようになっていた。
何度か達して、お互いの物でドロドロになる。
「なあ、お前あの男に挿れられた?」
薬の効果が切れて、落ち着いたアラシヤマに、シンタローは問いかけた。
「先っぽが、少し」
プチッと、何かがキレた気がした。
シンタローは、なし崩しに倒れているアラシヤマをもう一度組み敷く。
「ちょっ!もう、やめ!!」
暗転。
「何でここに居ったんや?」
「お前(ライバル)の任務を俺が知らないとでも?」
今回は、アラシヤマは特Aクラスのヤバい仕事にあたっていると、情報を聞いていた。
手助けしろって事だったんだろ。
「割り振った奴に文句言えよ。」
シンタローは、アラシヤマの団員が持っている時計の内蔵カメラから、MicroSDを抜き、踏み壊す。
残酷に相手が死ぬ様子が見たいという顧客満足度が今回は無しになる。
任務の達成が出来なかった。
服を着ると、部屋に炎を放ち、アラシヤマは出て行く。
「おい!」
「共々消し炭になればええんや。」
冷たい目線。
助けて貰っておいて、こいつの頭には感謝がねーのか!
自分も襲ってしまったから何とも言えないが。
「俺のカメラ録画中なんだけどなー。」
腕の時計を撫でる。
アラシヤマは赤面した顔で、唇を動かしている。
それを寄こせと言っているらしい。
瞬間、火災報知器の音が鳴り響き、二人は夜の街に素早く消えた。
end